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箱根駅伝2021 総合優勝は10区大逆転の駒澤大学!総合結果と来年大会の展望は?

2021年1月3日に第97回箱根駅伝復が開催され、今年も無事箱根駅伝が終了しました。

本記事では箱根駅伝総合結果を紹介し、気が早いですが現時点での来年(第98回)の予想をしていきます!

 

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本記事の著者

24才 ランニング歴5年
箱根駅伝は小学生の頃から毎年見ており、初代山の神今井正人選手の活躍から知っている
ハーフのPB:1時間25分28秒
フ ルのPB:3時間37分59秒

 

もくじ

第97回箱根駅伝の総合結果と第98回箱根駅伝の展望

第97回箱根駅伝 総合順位

順位 大学 総合タイム トップとの差 往路順位 復路順位
優勝 駒澤大学 10時間56分04秒 3 2
2位 創価大学 10時間56分56秒 +52秒 1 5
3位 東洋大学 11時間00分56秒 +4分52秒 2 9
4位 青山学院大学 11時間01分16秒 +5分12秒 12 1
5位 東海大学 11時間02分44秒 +6分40秒 5 10
6位 早稲田大学 11時間03分59秒 +7分55秒 11 4
7位 順天堂大学 11時間04分04秒 +8分00秒 7 8
8位 帝京大学 11時間04分09秒 +8分05秒 4 11
9位 國學院大學 11時間04分23秒 +8分19秒 9 6
10位 東京国際大学 11時間05分50秒 +9分46秒 6 12
11位 明治大学 11時間06分16秒 +10分12秒 14 7
12位 中央大学 11時間07分57秒 +11分53秒 19 3
13位 神奈川大学 11時間08分56秒 +12分52秒 8 14
14位 日本体育大学 11時間10分25秒 +14分21秒 15 13
15位 拓殖大学 11時間10分49秒 +14分45秒 10 16
16位 城西大学 11時間11分21秒 +15分17秒 13 15
17位 法政大学 11時間13分31秒 +17分27秒 16 17
18位 国士舘大学 11時間14分08秒 +18分04秒 17 18
19位 山梨学院大学 11時間17分37秒 +21分33秒 18 20
OP 関東学生連合 11時間18分11秒 +22分07秒
20位 専修大学 11時間28分27秒 +32分23秒 20 19

 

1区から大荒れだった往路。復路は割と順当か?と思われてましたが、まさかの10区での大逆転。駒澤大学13年ぶり7回目の総合優勝を果たしました。

駒澤大学が総合優勝した要因は全選手が諦めずに粘る走りをしたことだと思います。大八木監督の檄も大きかったと思いますが、復路はトップの創価大学と離されていても最後の力を振り絞っていたのが印象的でした。特に7区花尾選手と9区山野選手は後半は精神的に辛かったでしょうが、これ以上離されたらというところで耐えてくれました。1人1人の振り絞りがアンカー石川選手の大逆転を生んでくれました。

2位は惜しくも創価大学でした。9区終了時点で3分19秒差があり誰もが総合優勝だと思ったでしょう。ただ10区小野寺選手にアクシデントがあったのか大逆転を許しました。それでも往路優勝を果たし大学史上最高の総合2位は力以上のものを出せたでしょう。石津選手の走りはとても素晴らしいものでしたし、山区間が強く来年以降に期待をもたせるものでした。

3位は箱根駅伝で安定している東洋大学。復路は6・7区と流れに乗れませんでしたが、8・9区の4年生が初出場ながら素晴らしい走りを見せてくれました。アンカー清野選手も青山学院大学に追いつかれてから冷静な走りで3位をキープしたのは大きかったでしょう。

4位は往路12位と苦しんだものの復路優勝を果たした青山学院大学。往路はブレーキ区間がありましたが、復路は区間賞こそなかったものの全員が安定した走りを見せてくれました。ただ飯田選手の走りを見ると今年も5区を走れたのではないかといった感じで原監督にしては珍しく区間配置がはまらなかった気がします。

5位は3区石原選手が快走した東海大学。箱根駅伝経験者は往路の4年生3本柱だけでフレッシュさが強かったですが、上手く経験をつめたレースとなったでしょう。来年以降に今年の経験を活かせるかに注目です。

6位は5区で苦しんだもののその他区間は安定していた早稲田大学。主力が本調子でないながらも後半粘っていたのが印象的でした。鬼門の山下りで1年生の北村選手が快走したのは来年以降心強いでしょう。

7位は往路・復路ともに安定していた順天堂大学。6区山下りで清水選手が快走してシード権を決定づけたのが大きかったでしょう。予選会の頃に比べると故障者もいて本調子でなかったかもしれませんが、大きなミスなくつないでいったのは来年以降も続けてほしいですね。

8位は往路4位で初の総合3位以内の期待もあった帝京大学。結果的に5区細谷選手に助けられたといって良いでしょう。6区は鬼門で3位争いからシード権争いになってしまったのは痛かったでしょう。また復路よりも往路の方が順位が良いのも珍しく、大きなミスをしないことが来年以降求められます。

9位は山区間で耐え、復路で粘りの走りを見せた國學院大學。復路は完全にシード権争いでしたが、11位のチームに追いつかれてからも粘って突き放す展開が印象的でした。3年生が主のチームですが、4年生臼井・徳備・高嶌選手の最後にかける思いがシード権獲得に導いてくれたでしょう。

10位はヴィンセント・佐伯選手が区間賞を獲得した東京国際大学。とにかく7区佐伯選手が区間賞を獲得したのが大きかったでしょう。8区以降の選手達に貯金を作り、守りのレースに持ち込めたのが良かったでしょう。故障者が戻ってきて新入生を含めた競争ができれば来年以降も期待できます。

11位はまさかの明治大学。大保選手の区間賞は良かったですが、その他選手はトラックの持ちタイムからすると不完全燃焼でした。来年は予選会に回りますが、得意のトラックで自己ベストを更新するだけでなく、ロードでの練習を増やしてハーフマラソンの力を蓄えないと箱根駅伝は甘くないと感じました。

12位は往路で大きくつまづいたものの復路3位で逆襲した中央大学。結果的にはやはり1区の出遅れが大きすぎました。走った10人の選手のポテンシャルを考えればシード権獲得は最低限できた気がしますが、駅伝の流れは怖いと感じさせるレースでした。

13位は往路で1ケタ順位だった神奈川大学。シード権獲得ギリギリの中で7・9区でのブレーキが結果的には痛かった気がします。それでも10区佐々木選手が1年生ながら区間2位の好走を見せたりと来年以降に期待を持てるレースでもありました。

14位は4年生主体のチームだった日本体育大学。シード権獲得はしたかったですが、山区間で苦しんだのが痛かったでしょう。それでも4年生の意地も見れたので、それを見て下級生が来年の箱根駅伝予選会に挑んでほしいと思います。

15位は往路は10位でシード権内だった拓殖大学。毎年厳しい6区でシード権外となり厳しいレースでした。予選会でチーム上位だった桐山・吉原選手の欠場も痛かった気がします。また新たな日本人選手の育成が求められそうです。

16位は山区間で好走した城西大学。2年ぶりの箱根駅伝で経験者がほとんどいなかったので苦戦しましたが、山区間を走った山本唯翔選手と野村選手の好走は来年以降に繋がるものでした。まずは予選会とはなりますが、来年本戦出場を果たせば面白いチームです。

17位は1区鎌田選手が区間賞を獲得した法政大学。エースとして1区で流れを作りましたが、2区以降が乗れず全員区間2ケタ順位だったのは厳しいものでした。来年は全選手のレベルを上げ、鎌田選手と互角に戦える選手の育成が必要でしょう。

18位はヴィンセント選手が好走した国士舘大学。ただ区間1ケタがヴィンセント選手と曽根選手だけだったので、チームの底上げが必要だと改めて感じさせるレースだったでしょう。

19位はオニエゴ選手区間賞の山梨学院大学。日本人選手が全員区間2ケタで復路は最下位。2年ぶりの出場は甘くありませんでした。

関東学生連合は復路で区間10位相当の走りを見せた選手もいたのが印象的でした。来年の予選会に向けて自チームの選手達にこの経験を伝えてほしいですね。

20位は7年ぶり出場の専修大学。予選会とは違いアップダウンに苦しんだ気がします。それでも箱根本戦で経験を積めたことは大きく、来年以降に繋がるといって良いでしょう。

 

第98回箱根駅伝 予想

第97回箱根駅伝が終わったばかりですが、もう来年の第98回に向けた戦いは始まっています。出場しなかった選手は明日の1月4日からしっかりと練習するでしょう。

新入生はまだ確定していないので分かりませんが、卒業する4年生を除いて考えるとやはり今大会優勝の駒澤大学優勝の本命でしょう。エース田澤選手が本調子でなかったこと、山区間に目途がたっていること、出走した中で卒業するのが小林選手だけなため、連覇の可能性は十分あります。ただ昨年の青山学院大学も同じ状況で本命でしたが、今年は優勝できませんでした。連覇を果たすには慢心せずにピークを箱根駅伝に合わせられるかが重要でしょう。

駒澤大学を追うのが創価大学青山学院大学でしょうか。創価大学は福田・原富・石津選手は卒業してしまいますが、出走しなかった吉田選手等の1年生を含めてチームレベルは来年も高いです。また今年いくら総合2位で目標以上の成績だったとはいえ、間違いなく悔しさは大きいと思います。その悔しさをエネルギーに本気で来年優勝を狙うのではないでしょうか。青山学院大学は故障で欠場した岸本・宮坂選手などが戻ってくれば来年も層が厚いので間違いなく優勝争いをしてきます。高校駅伝で活躍した鶴川・若林選手も入ってきますからね。それでも来年優勝を奪還するには原監督の采配とピーキングが不可欠でしょう。選手の調子を見極め、区間適正を考えることが青山学院大学の強さの1つです。

また箱根駅伝予選会も熾烈でしょう。何と言っても第96回で11位だった中央学院大学が今年はまさかの予選落ちだったので、いくら層が厚い明治大学でも簡単に通過はさせてくれないでしょう。4年生が多く、現時点では来年大変そうなところもありますが、今後の成長次第なので危ない大学は特にここではあげないこととします。ただ、予選落ち組で来年有力な大学を挙げると中央学院大学・上武大学・駿河台大学でしょう。中央学院大学は言わずもがな大学で、川崎監督も今年の調整の失敗を反省し、来年は間違いなく通過できるチームを作ってくると思います。上武大学は岩崎選手の卒業は痛いですが、エース村上選手もおり、何より予選会にピーキングするのは上手なため予選通過争いはしてきそうです。また駿河台大学はブヌカ選手が最終学年となり、日本人選手も町田選手をはじめとして初出場の大チャンスだと思っているはずです。次回出場できなければしばらく通過できないくらいの強い気持ちを持ってくるので、今年の箱根駅伝出場校も油断できないでしょう。

 

まとめ

第97回大会は向い風が強い大会で、波乱も起こりやすい状況でした。

創価大学が往路優勝することを予想した人はほとんどいませんでしたし、10区で駒澤大学が3分19秒を大逆転するとは襷渡しの時点では誰もが思わなかったでしょう。

それでも下馬評通りに行かないのが箱根駅伝です!下馬評通りじゃないから面白く、各大学が諦めずに挑戦します。

自分自身も最後まで諦めないことを教えてもらった大会でした。

また来年以降も素晴らしい大会になることを期待しています!

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