2020年12月10日(木)に第97回箱根駅伝のチームエントリー16名が発表されました。区間エントリーは12月29日(火)に発表され、今年は当日変更が最大6人まででることとなっています。
チームエントリーを踏まえて各大学のオーダー予想をしていきます!
今回は青山学院大学です。
オーダー予想のポイントは以下の3点です。
1 岸本選手不在の2区は?
2 キャプテン神林選手を9区に置けるか
3 5区は飯田選手か、それとも‥
青山学院大学区間エントリー予想
1区 湯原 慶吾(3)★
2区 佐藤 一世(1)
3区 吉田 圭太(4)
4区 中村 唯翔(2)★
5区 飯田 貴之(3)
6区 髙橋 勇輝(3)
7区 近藤 幸太郎(2)
8区 岩見 秀哉(4)
9区 神林 勇太(4)★
10区 竹石 尚人(4)★
補員 新号 健志(4)
松葉 慶太(4)
大澤 佑介(2)
中倉 啓敦(2)
横田 俊吾(2)
脇田 幸太朗(2)
★は当日変更で入る区間の予想
青山学院大学の原晋監督が考えるオーダーの特徴として、選手と区間の相性をとても重要視する傾向があります。
エントリーされた16人は誰が走っても大丈夫といえる安心感がある一方で、区間との相性を考えると上りを得意とするタイプが今年は少ないことを少し懸念している節があります。(岸本選手は上りに対応できるタイプだったため、できることならエントリーしておきたかった思いがあったのでは?)
そのため、上り基調の往路では決めることができず、復路勝負になるのではと考えているのでしょう。
1区は湯原・佐藤・中村選手のいずれかが有力ではないでしょうか。今年の1区はハイペースになるでしょうが、それでも乗り切れればいいという考え方でいる気がします。昨年出走した吉田選手は間違いないランナーではありますが、適正面ではイマイチだったので、他区間を考えると極力湯原選手で行きたいでしょう。
そして岸本選手不在の2区ですが、佐藤・中村・神林選手のいずれかが有力です。実力的には今シーズン絶好調の神林選手が抜けてますが、どちらかといえば下り基調の方がよい選手です。また、花の2区はエースを走らせるというよりかは乗り切れればいいと監督の中には考えがありそうなので、ここは1年生の佐藤選手の駅伝力に賭けるのではないでしょうか。
3区は吉田選手が適任です。往路の中では唯一下り基調で涼しい方であるため、とても走りやすいといえます。そうするとスピードのある吉田選手が最も期待でき、もし1・2区で遅れてもリセットするという観点からも適任者でしょう。
4区は昨年吉田祐也選手がはまりましたが、青山学院大学鬼門の区間です。有力選手は中村・神林・飯田選手です。この3人なら誰が走っても外すことはなさそうですが、駅伝経験という面では最有力の中村選手はやや心配か。それでも全日本大学駅伝や記録会の走りからすると上り基調に強そうなので任せてみたいです。
山上りの5区は昨年同様飯田選手でしょうか。ただ夏場に故障で走れなかった分、調整面はやや心配です。また、飯田選手を平地区間で任せられるなら、さらに盤石になるということをどう考えるか。山上りの適正なら脇田選手、経験なら竹石選手と代役がいないわけではありません。
6区は三大駅伝デビューとなる髙橋選手が有力です。11月の記録会を回避してチームエントリーを果たしたということは、下りの練習をしていたといえるのではないでしょうか。個人的にはスピードタイプの松葉選手に適正があるのではと勝手に思ってましたが、髙橋選手の出走は故障さえしなければ間違いないでしょう。
7区は近藤選手が有力です。全日本大学駅伝は不甲斐ない結果でしたが、11月の10000m記録会で結果を残し、信用をもらったのではないでしょうか。三大駅伝2戦目となるので、緊張もあまりせずに走り、好成績を残せるのではないでしょうか。
8区は昨年同様岩見選手でしょう。昨年惜しくも1秒差で逃した区間賞を獲得してほしいです。
9区は神林選手に任せたいのが本音です。正直なところここまで接戦でくる可能性があり、決定打を放つためにエース神林選手を置ければ安心です。ただ神林選手を9区まで温存したのが裏目になるパターンもあります。最近の例では2014年の駒澤大学窪田選手のパターンです。この時のように9区に来るまでに終戦してしまっては意味がないので、往路で使うかは悩みどころです。今シーズンの調子だと神林選手は往路で、一昨年の区間賞吉田選手が9区の方がいいと考えるかもしれませんね。
10区は正直エントリーされている選手全員に可能性があり、竹石・新号・松葉・大澤選手あたりで最も調子のよい選手を起用するのではないでしょうか。
まとめ
個人的な理想のオーダーは佐藤ー中村ー吉田ー飯田ー脇田ー髙橋ー近藤ー岩見ー神林ー新号です。
ただ実力・適正・調子を考え、原監督の中でベストのオーダーにするでしょう。
復路勝負と踏んで復路を手厚くするか、出遅れを恐れ往路を固めて復路は選手層の厚さで戦うのか、他校も注目しています。