留学生のイメージが強いが毎年日本人エースを輩出する拓殖大学。
今年の日本人エースは石川選手。1年から箱根駅伝7→4→5区で出場を果たしていた。そして今年はチームのキャプテンに就任した。
しかし、箱根駅伝予選会のメンバーに石川選手は入らなかった。夏に両足の故障をしていたからだ。そのため予選会は苦戦が予想されていたが、序盤から好位置につけたことが功を奏し、残り5kmで失速したがなんとか9位で通過を果たした。とはいえ、もしラジニ選手が帰国していなかったら予選通過していなかった可能性が高かっただろう。
予選通過により石川選手に最後の箱根駅伝出場のチャンスが残された。日本人エースでキャプテンとしてチームを引っ張るために出たい気持ちは間違いなくあった。箱根本番に向けて練習を徐々に増やし、調子を上げることができた。その結果、最後の箱根駅伝も5区を任されることになった。
石川選手は間に合ったものの、続くエースの吉原選手は11月末に故障し、当日変更で欠場となった。1区合田選手は三大駅伝デビューで11位とまずまずの結果で、2区ラジニ選手は本調子ではなかったが6位に順位を上げた。
3・4区は苦戦して、13位で石川選手に襷が渡った。昨年は順位を守るので精一杯だったが、今年は順位を上げていった。日本体育大学村越、青山学院大学竹石、早稲田大学諸冨選手の3人を抜き見事10位で往路を終えることができた。
問題は毎年苦戦する6区。今年は佐々木選手に託したが、区間18位とはまらず14位まで順位を落としてしまった。結果、今年の拓殖大学は総合15位だった。
予選会の結果を考えると往路をシード権内で終えた分健闘したといえるだろう。特に石川選手が大きかった。キャプテンとして最後の箱根駅伝で最も良い個人結果を残せただろう。来年以降も日本人エースの誕生に期待したいところだ。
第97回箱根駅伝の結果(拓殖大学)
総合順位 15位(11時間10分47秒)
往路順位 10位(5時間35分01秒)
復路順位 16位(5時間35分46秒)
区間 | 選手名 | 学年 | 区間記録 | 区間順位 | チーム順位 |
1区 | 合田 椋 | 3 | 1:03:31 | 11位 | 11 |
2区 | ラジニ | 2 | 1:07:17 | 5位 | 11→6 |
3区 | 新井 遼平 | 3 | 1:06:05 | 18位 | 6→13 |
4区 | 佐藤 広夢 | 3 | 1:05:18 | 16位 | 13→13 |
5区 | 石川 佳樹 | 4 | 1:12:50 | 5位 | 13→10 |
6区 | 佐々木 虎太郎 | 2 | 1:01:04 | 18位 | 10→14 |
7区 | 吉村 陸 | 2 | 1:05:21 | 16位 | 14→15 |
8区 | 江口 清洋 | 2 | 1:06:17 | 13位 | 15→15 |
9区 | 竹蓋 草太 | 3 | 1:11:31 | 15位 | 15→16 |
10区 | 工藤 翼 | 2 | 1:11:33 | 13位 | 16→15 |
ー | 青柳 拓郎 | 4 | |||
ー | 吉原 遼太郎 | 4 | |||
ー | 山崎 晃志郎 | 3 | |||
ー | 兒玉 陸斗 | 3 | |||
ー | 桐山 剛 | 3 | |||
ー | 関根 大地 | 2 |
まとめ
鬼門の6区は今後も課題となるだろう。
来年の日本人エースは合田選手に期待したいところである。
高校時代に持ちタイムがなくても箱根駅伝で活躍する拓殖大学に今後も頑張ってほしい!
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✔本記事の著者
箱根駅伝は小学生の頃から毎年見ており、初代山の神今井正人選手の活躍から知っている
ハーフのPB:1時間25分28秒
フ ルのPB:3時間37分59秒