今年の城西大学は菊地・砂岡・菅原の三本柱で戦ってきた。
昨年はまさかの箱根駅伝予選敗退だったが、上位陣は本戦でも通用するレベルだった。今年は予選通過のために1年生を強化し、ハーフの距離に対応できるように強化してきた。実際、予選会には1年生5人が出走を果たした。三本柱で稼ぎ、その他選手が粘る作戦が功を奏し、見事3位で本戦出場を決めた。
その後の全日本大学駅伝では1区から砂岡→菊地→菅原と三本柱を序盤から投入した。コース変更後の全日本大学駅伝は後半の比重が高くなったが、お構いなしに前半に固めた。監督の思いが届いたのか、2区で首位に立つことに成功した。予選会の疲れもあり総合16位だったが、山がはまれば箱根本戦が面白そうだった。
箱根本戦も全日本大学駅伝同様、砂岡→菊地→菅原の順で3区まで並べた。作戦は言うまでもなく3区までで上位につけ、その後は粘るだった。しかし予定通りには行かなかった。砂岡選手は7位だったが、菊地選手が順位を落とし9位となってしまう。そして全日本大学駅伝から不調の菅原選手で14位まで落ちてしまい厳しい状況となってしまった。
4区梶川選手も区間18位で誤算だったが、今年の城西大学はこれで終わらなかった。1年生ながら5区を託された山本唯翔選手がリズムよく上り、3人抜きの区間6位だった。6区の1年生野村選手も区間11位だったが、平地の残り3kmで失速しただけで下りの適正は十分見せつけられた。城西大学は山区間を1年生で好成績を残せた。しかし7区以降が振るわず総合16位で今年の箱根駅伝は終わった。
三本柱が少し物足りなかったが、山区間を1年生で乗り切れたのは来年以降の収穫だった。来年は新たな三本柱、砂岡・山本唯翔・野村が誕生するかもしれない。
第97回箱根駅伝の結果(城西大学)
総合順位 16位(11時間11分20秒)
往路順位 13位(5時間35分44秒)
復路順位 15位(5時間35分36秒)
区間 | 選手名 | 学年 | 区間記録 | 区間順位 | チーム順位 |
1区 | 砂岡 拓磨 | 3 | 1:03:21 | 7位 | 7 |
2区 | 菊地 駿弥 | 4 | 1:08:12 | 11位 | 7→9 |
3区 | 菅原 伊織 | 4 | 1:05:28 | 17位 | 9→14 |
4区 | 梶川 由稀 | 4 | 1:05:40 | 18位 | 14→16 |
5区 | 山本 唯翔 | 1 | 1:13:03 | 6位 | 16→13 |
6区 | 野村 颯斗 | 1 | 59:11 | 11位 | 13→12 |
7区 | 藤井 正斗 | 2 | 1:05:02 | 13位 | 12→12 |
8区 | 新井 颯人 | 1 | 1:07:18 | 19位 | 12→13 |
9区 | 宮下 璃久 | 3 | 1:11:03 | 13位 | 13→13 |
10区 | 雲井 崚太 | 4 | 1:13:02 | 19位 | 13→16 |
ー | 貴田 勇斗 | 4 | |||
ー | 堀越 大地 | 1 | |||
ー | 熊谷 奨 | 2 | |||
ー | 小島 拓 | 2 | |||
ー | 山中 秀真 | 1 | |||
ー | 山本 樹 | 1 |
まとめ
4年生の起用は4人と通常だったが、1年生を3人起用したのは来年以降を見据えて大きかった。
さらに選手層が厚くなればシード権は取れるだろう。
現1年世代の更なる活躍に期待したい!
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✔本記事の著者
箱根駅伝は小学生の頃から毎年見ており、初代山の神今井正人選手の活躍から知っている
ハーフのPB:1時間25分28秒
フ ルのPB:3時間37分59秒