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【箱根駅伝2021】中央大学 屈辱の往路と復活の復路

 

9年ぶりのシード権獲得は現実的だった。

 

第89回大会の5区途中棄権でシード権を失ってから、中央大学は苦しんでいる。9区までシード圏内で獲得濃厚の場面からの10区ブレーキ。予選会敗退も味わった。昨年の予選会もなんとか10位ギリギリで通過した。

幸いにスカウトは上手くいっており、高校時代から実績を残す選手の獲得はできている。今年は都大路優勝メンバーの1人吉居大和選手の獲得に成功した。吉居選手は7月の記録会で5000mU20日本記録を出し、箱根駅伝予選会はチームトップの成績。さらに12月の日本選手権は自己ベストをさらに更新し、3位表彰台に上り詰めた。

その他主力で森・三浦選手や山では畝・若林選手がおり、シード権獲得はもちろん、上位進出の可能性も高かった。

 

しかし箱根駅伝本番は甘くなかった。1区千守選手が出遅れてしまう。千守選手は2年連続の1区だったが、予選会欠場でロードの練習が不十分だったのか本調子とはいえなかった。スタートでのミスが大きかったのか、2区森選手も流れに乗れず、18位まで順位を落としてしまった。

そして3区にスーパールーキー吉居選手を持ってきた。明治大学の小袖選手相手に序盤は先行していたが、失速して逆に差をつけられてしまった。結局最後は体調不良に襲われ区間15位と不本意な結果だった。本人は相当悔しかっただろうが、日本選手権の疲れが大きかったのだろう。

4区三須選手は健闘したが、5区畝選手はまさかの区間18位で順位を19位に落としてしまった。予選会の結果からすると考えられないような往路だった。名門校として屈辱を味わうことになってしまった。

 

それでも今年の中央大学はこれで終わらなかった。復路は一斉スタートだったが、若林選手が前の国士舘大学を捉え、区間5位の力走をみせた。その後も区間5→7→7→5位と、前の選手を追いながら上手く走ることに成功した。復路はなんと3位。総合12位でシード権を落としてしまったが、意地を見せただろう。

 

往路19位、復路3位と極端な結果だったが、全体的に振り返ってみると1区で出遅れたのが痛すぎた。やはり流れを作るのが1区の役割。そう考えると今年の千守選手は調子がイマイチだったため、調子の良い選手の方が良かったのではないだろうか。逆に千守選手は復路の方が輝いたのではないだろうか。おそらく三浦選手が不調で8区に回ったのが結果的には痛かったかもしれない。1区で流れを作れれば少なくとも森・吉居・畝選手はもう少し良い結果だったのではないだろうか。

来年こそはシード権獲得をしたい。そのために、更なる選手層のアップが求められるだろう。

 

第97回箱根駅伝の結果(中央大学)

総合順位 12位(11時間07分56秒)

往路順位 19位(5時間39分17秒)

復路順位 3位(5時間28分39秒)

区間 選手名 学年 区間記録 区間順位 チーム順位
1区 千守 倫央 2 1:04:17 17位 17
2区 森 凪也 3 1:09:38 16位 17→18
3区 吉居 大和 1 1:05:02 15位 18→18
4区 三須 健乃介 4 1:03:54 8位 18→18
5区 畝 拓夢 4 1:16:26 18位 18→19
6区 若林 陽大 2 58:45 5位 19→19
7区 中澤 雄大 2 1:04:07 5位 19→17
8区 三浦 拓朗 3 1:05:08 7位 17→14
9区 手島 駿 3 1:10:08 7位 14→12
10区 川崎 新太郎 4 1:10:31 5位 12→12
伊東 大翔 1
助川 拓海 2
井上 大輝 3
池田 勘汰 4
園木 大斗 1
加井 虎造 4

 

 

まとめ

中央大学の選手1人1人のレベルは高い。

それでも駅伝で活躍するにはチームとしての強さが必要だろう。

トラックだけでなくロードで結果を残すには、長い距離の走り込みを増やした方が良いかもしれない。

来年こそ完全復活の中央大学に期待したい!

 

 

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◎箱根駅伝公式サイト

 

本記事の著者

24才 ランニング歴5年
箱根駅伝は小学生の頃から毎年見ており、初代山の神今井正人選手の活躍から知っている
ハーフのPB:1時間25分28秒
フ ルのPB:3時間37分59秒

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