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【箱根駅伝2021】順天堂大学 予選会最速チームの安定感

 

強い順天堂大学が帰ってくる予兆か。

 

箱根駅伝予選会で上位10人が40位以内。予選会最速の10時間23分34秒。10人平均1時間2分21秒と断トツだった。

上位10人の順位は2018年駒澤大学の方が良かったが、タイムは立川駐屯地周回コースとはいえ最速。箱根本戦に期待が大きかった。

 

この予選会最速チームの中で一番だったのがスーパールーキー三浦龍司選手。大学に入学後の7月、3000mSCでU-20日本記録となる日本記録でも歴代2位の8分19秒37を叩き出し、箱根駅伝予選会はハーフマラソンでU-20日本記録となる1時間1分41秒を叩き出した。この勢いは全日本大学駅伝でも止まらず1区で圧倒的なラストスパートを見せ、見事区間賞を獲得した。12月の日本選手権は打撲で欠場したものの、箱根駅伝でも活躍が期待された。

 

箱根駅伝の1区も三浦選手に託した。しかし今年の箱根駅伝は異例のスローペースで始まり、三浦選手はどこかレースに乗れなかった。ラストスパートでの勝利を考えていたかもしれないが、急激なペースアップダウンに対応できず区間10位で終わった。それでも悪くない位置で渡せたため、2区野村選手は他校のエース相手に区間11位と健闘できただろう。往路で良かったのが4区の石井選手。準エース区間で区間5位と好成績を残し、順天堂大学のルーキーは三浦選手だけではないところを見せることができた。大きなミスがなかったため往路は7位で終えることができた。

そして復路のスタートは3年連続山下りのキャプテン清水選手。大学1年から三大駅伝出場を果たしたが、特に箱根では何か実力を発揮できていなかった。今年は大学最後の駅伝だったのもあったか、序盤から攻めの走りで順位を2つあげた。1年からチームを引っ張ってきた選手としての意地を見せることができただろう。この6区の貯金でシード権を確実にすることができたため、7区以降は各々安定した走りをすることとなり、総合7位で終えることができた。今年の箱根駅伝では唯一の予選会通過校でシード権獲得となった。

 

上級生から下級生までバランスよく出場したため、来年以降も心配ないチームだろう。さらに1つ上のランクになるためには往路で区間賞を取れる選手がほしいだろう。三浦選手はもちろんだが、野村・伊豫田・石井・西澤選手の中で誰か1人その領域に達すれば3位以内が見えてくるだろう。さらに「復路の順天堂大学」を復活させるために故障者を出さず、単独走で輝く選手が育ってくれば面白い。

 

 

とにかく今年の順天堂大学は箱根駅伝予選会から安定した走りだった。全日本大学駅伝も箱根駅伝も区間2ケタはあったが、常に上位が見える位置で駅伝をしていた。

シード権争いの安定感から1つ、2つ、3つ上のレベルで安定感があれば‥遂に一時代を築いた順天堂大学が戻ってくるだろう。

 

 

第97回箱根駅伝の結果(順天堂大学)

総合順位 7位(11時間04分03秒)

往路順位 7位(5時間33分31秒)

復路順位 8位(5時間30分32秒)

区間 選手名 学年 区間記録 区間順位 チーム順位
1区 三浦 龍司 1 1:03:31 10位 10
2区 野村 優作 2 1:08:05 10位 10→11
3区 伊豫田 達弥 2 1:03:25 5位 11→7
4区 石井 一希 1 1:03:35 5位 7→7
5区 津田 将希 3 1:14:55 13位 7→7
6区 清水 颯大 4 58:06 2位 7→5
7区 小島 優作 3 1:05:20 15位 5→6
8区 西澤 侑真 2 1:05:32 10位 6→6
9区 鈴木 尚輝 3 1:10:37 11位 6→8
10区 原田 宗広 4 1:10:57 6位 8→7
真砂 春希 4
牧瀬 圭斗 3
人見 隆之 3
矢野 直幹 4
近藤 亮太 3
吉岡 智輝 3

 

 

まとめ

安定感のレベルが上がったとき、優勝争いを展開するチームとなるだろう。

来年度は三大駅伝フル出場が決まっている。

今年の経験を生かし、チーム力を上げる1年を目指したい!

 

 

 

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◎箱根駅伝公式サイト

 

本記事の著者

24才 ランニング歴5年
箱根駅伝は小学生の頃から毎年見ており、初代山の神今井正人選手の活躍から知っている
ハーフのPB:1時間25分28秒
フ ルのPB:3時間37分59秒

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