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【箱根駅伝2021】国士舘大学 留学生頼みから脱却できない本戦の厳しさ

 

箱根駅伝出場は5年連続。しかし本戦は昨年まで20→19→18→19と結果を残せていない。

 

このチームを今支えているのは間違いなくヴィンセント選手。3年生となった。ただ主となる日本人選手が最近できない。以前は住吉選手がいたが、特に今年は平地で稼げる選手が見当たらなかった。

それでも日本人エースになりえる選手はいる。その名は山本龍神。最近の国士舘大学では珍しく5000m14分0台の自己ベストを持って入学してきた。箱根駅伝予選会にも出場し、チーム4番手の77位だった。まだ他校のルーキーに比べると実力が足りないが、順当に成長すれば国士舘大学を支えるだろう。

 

本戦で山本龍神選手は1区を託された。ここで良い位置につければ2区ヴィンセント選手で先頭争いに立てる。重要な役割を任された。しかし最初スローペースだったとはいえ、2回目の國學院大學藤木選手のペースで集団から遅れてしまった。結局18位で襷を渡した。まだ実力が足りなかったかもしれないが、今後の成長に期待したい。

2区ライモイ・ヴィンセント選手は昨年よりは良い位置だったこともあり、区間2位と結果を残した。ただ東京国際大学のイエゴン・ヴィンセント選手がいたのは区間賞を狙うには不運だった。ライモイ・ヴィンセント選手は本当に安定して強いのだが、まだ個人トップを取ったことがない。今年は予選会で拓殖大学ラジニ選手に敗れ、箱根は東京国際大学ヴィンセント選手に敗れてしまった。個人トップは最終学年で達成したい。

そして国士舘大学の問題は3区以降。特に3区は毎年2区までの流れをつなげず順位を落としてしまう。今年託されたのは清水拓斗選手。予選会はヴィンセント・曽根選手に次ぐチーム3番手だった。しかし区間19位で今年も順位を落としてしまった。結局ヴィンセント選手以外は区間2ケタの往路17位。なかなか本戦で通用しないことが改めて露呈してしまった。

復路は予選会でチーム日本人トップの6区曽根選手が注目だった。結果は下りまでは勢いに乗れなかったが、ラストの平地で3番目の成績で昨年と同じ区間9位。鶴見での繰り上げを回避する点では大きかっただろう。その後は区間2ケタだったが、昨年に続き襷はつなぎ切った。総合順位は昨年より1つ上げての18位だった。

 

とにかく日本人選手が区間1ケタで走れないことにはシード権は見えてこない。そのために往路で戦える選手を育成しなければならない。往路で戦える選手に共通しているのはトラックの力も兼ね備えていることである。10000m28分台は必須だろう。今年の国士舘大学には10000m28分台の日本人選手はいなかった。そう考えると来年はトラックでの練習を強化し、記録会で3~4人くらい10000m28分台がほしいだろう。

 

ヴィンセント選手はついに4年生となる。ここでチームとして結果を残せるかが今後に大きく影響しそうだ。

 

第97回箱根駅伝の結果(国士舘大学)

総合順位 18位(11時間14分07秒)

往路順位 17位(5時間37分48秒)

復路順位 18位(5時間36分19秒)

区間 選手名 学年 区間記録 区間順位 チーム順位
1区 山本 龍神 1 1:04:34 18位 18
2区 ヴィンセント 3 1:07:09 2位 18→12
3区 清水 拓斗 3 1:06:22 19位 12→15
4区 木榑 杏祐 3 1:04:38 14位 15→17
5区 孝田 拓海 4 1:15:05 14位 17→17
6区 曽根 雅文 4 59:00 9位 17→15
7区 荻原 陸斗 3 1:05:19 14位 15→16
8区 清水 悠雅 2 1:06:55 16位 16→17
9区 三代 和弥 3 1:13:11 19位 17→18
10区 綱島 辰弥 2 1:11:54 16位 18→18
杉本 日向 4
長谷川 潤 3
島村 広大 3
鈴木 大介 4
中西 真大 1
加藤 直人 4

 

 

まとめ

予選会の集団走が上手でレベルは上がってきている。

しかしそれだけでは本戦で通用しない。

本戦で活躍するために個々のレベルアップを図りたいところだ!

 

 

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◎箱根駅伝公式サイト

 

本記事の著者

24才 ランニング歴5年
箱根駅伝は小学生の頃から毎年見ており、初代山の神今井正人選手の活躍から知っている
ハーフのPB:1時間25分28秒
フ ルのPB:3時間37分59秒

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