予選会最強の神奈川大学。言い方を変えれば、シード権をなかなか獲得できない神奈川大学。
シード権を獲得できない大きな理由は往路で大ブレーキがあることだ。スタートで出遅れることもあれば、エース対決で通用しないこともあれば、山上りで一気に順位を落とすこともある。そして復路でシード権争いができないことがほとんどだった。
それまでの反省を生かしてか、今年は往路に上級生の主力を全投入してきた。予選会では1年生の活躍が目立ったが、復路に回した。この戦略ははまった。1区にチーム予選会トップの呑村選手が区間4位と最高のスタートを切った。昨年区間最下位だった2区はこの大会で競技を引退する井手選手。上位集団で上手く走り、区間9位と健闘した。3・4区が粘り、5区は北﨑選手。北﨑選手は箱根駅伝予選会を欠場したが、本戦に上手く調整してきた。結果的に1つ順位を上げて往路8位で終えることができた。
往路につぎ込んだ分、復路は1年生3人と若い布陣となったが、アンカー佐々木選手が1年生で1時間9分59秒と好結果だったのは来年以降につながるだろう。
総合順位は13位とシード権獲得はならなかったが、シード権争いができたのはチームの財産となっただろう。
第97回箱根駅伝の結果(神奈川大学)
総合順位 13位(11時間08分55秒)
往路順位 8位(5時間33分40秒)
復路順位 14位(5時間35分15秒)
区間 | 選手名 | 学年 | 区間記録 | 区間順位 | チーム順位 |
1区 | 呑村 大樹 | 3 | 1:03:16 | 4位 | 4 |
2区 | 井手 孝一 | 4 | 1:07:33 | 9位 | 4→7 |
3区 | 川口 慧 | 3 | 1:04:25 | 10位 | 7→9 |
4区 | 西方 大珠 | 3 | 1:04:07 | 10位 | 9→9 |
5区 | 北﨑 拓矢 | 4 | 1:14:19 | 11位 | 9→8 |
6区 | 宇津野 篤 | 1 | 59:26 | 12位 | 8→6 |
7区 | 落合 葵斗 | 3 | 1:05:47 | 17位 | 6→11 |
8区 | 安田 響 | 3 | 1:05:37 | 11位 | 11→11 |
9区 | 高橋 銀河 | 1 | 1:14:27 | 20位 | 11→15 |
10区 | 佐々木 亮輔 | 1 | 1:09:58 | 2位 | 15→13 |
ー | 横澤 清己 | 3 | |||
ー | 小林 篤貴 | 1 | |||
ー | 鈴木 玲央 | 2 | |||
ー | 小林 政澄 | 1 | |||
ー | 菊池 夏規 | 4 | |||
ー | 巻田 理空 | 1 |
まとめ
今年の往路の走りに選手層が厚くなればシード権獲得は近いだろう。
OB鈴木健吾選手に憧れて入学してくる世代がいるうちにチームを上昇気流に乗せたい。
ロードに強い神奈川大学が戻ってくるのはもう少しかもしれない!
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✔本記事の著者
箱根駅伝は小学生の頃から毎年見ており、初代山の神今井正人選手の活躍から知っている
ハーフのPB:1時間25分28秒
フ ルのPB:3時間37分59秒