昨年は出雲駅伝で優勝し、箱根駅伝では過去最高の3位に入った國學院大學。
浦野・土方・青木の三本柱が卒業した今年は育成の年といわれていた。キャプテンは3年生の木付選手に託し、来年の活躍を目指していた。
全日本大学駅伝は全員区間10位以内だったもののシードに惜しくも届かず9位。ただチームの選手層が上がったのは大きかった。
育成の年とはいえ、それでも今年の箱根駅伝の目標は昨年同様「3位以内」。Wエース藤木・中西大翔で稼ぎ、他選手で粘れば可能性はゼロではなかった。
しかし総合3位のプランは早々に崩れた。1区藤木選手が前例のないスローペースに苦しみ、途中で自分が引っ張る形となってしまった。結局12位で中西大翔選手に渡ったが、花の2区は甘くなかった。往路は初の山上り殿地選手がシード権内に上げるのが精一杯で9位だった。
復路もシード権争いとなった。6~8区まで区間1ケタだったが、シード権の決定打を打つことはできなかった。そして9区高嶌選手でとうとう11位明治大学に捕まってしまった。それでも最初で最後の箱根駅伝の意地か。明治大学富田選手を突き放し、東京国際大学加藤選手も捉え、10区のキャプテン木付選手に9位で渡れば安心だった。最後は順位を上げられなかったが、見事3年連続シード獲得となった。
殿地・島﨑の山区間が残る来年は再度上位進出への挑戦となるだろう。藤木・中西大翔のWエースが真のエースになったとき優勝争いをできるだろう。
第97回箱根駅伝の結果(國學院大學)
総合順位 9位(11時間04分22秒)
往路順位 9位(5時間34分52秒)
復路順位 6位(5時間29分30秒)
区間 | 選手名 | 学年 | 区間記録 | 区間順位 | チーム順位 |
1区 | 藤木 宏太 | 3 | 1:03:32 | 12位 | 12 |
2区 | 中西 大翔 | 2 | 1:09:14 | 15位 | 12→15 |
3区 | 臼井 健太 | 4 | 1:03:54 | 7位 | 15→12 |
4区 | 河東 寛大 | 4 | 1:04:47 | 15位 | 12→12 |
5区 | 殿地 琢朗 | 3 | 1:13:25 | 8位 | 12→9 |
6区 | 島﨑 慎愛 | 3 | 58:39 | 4位 | 9→8 |
7区 | 徳備 大輔 | 4 | 1:04:17 | 7位 | 8→8 |
8区 | 伊地知 賢造 | 1 | 1:05:19 | 9位 | 8→8 |
9区 | 高嶌 凌也 | 4 | 1:11:00 | 12位 | 8→9 |
10区 | 木付 琳 | 3 | 1:10:15 | 3位 | 9→9 |
ー | 中西 唯翔 | 2 | |||
ー | 門田 秀利 | 4 | |||
ー | 石川 航平 | 3 | |||
ー | 藤村 遼河 | 4 | |||
ー | 田川 良昌 | 4 | |||
ー | 木下 巧 | 4 |
まとめ
育成の年とはいえ4年生が4人出走を果たした。
2・3年時に苦しんだ臼井選手、昨年惜しくも箱根出場を逃した高嶌選手の走りはチームに大きな財産を与えた。
勝負の来年度が楽しみである!
箱根駅伝総合結果はこちら↓
箱根駅伝2021 総合優勝は10区大逆転の駒澤大学!総合結果と来年大会の展望は?
区間エントリーおよび当日変更予想はこちら↓
箱根駅伝2021 区間エントリー発表!各大学の戦力分析と当日変更予想は?
✔本記事の著者
箱根駅伝は小学生の頃から毎年見ており、初代山の神今井正人選手の活躍から知っている
ハーフのPB:1時間25分28秒
フ ルのPB:3時間37分59秒